20091130
『東海道をゆく』
十時半睡は今、東海道を旅して福岡に向かっています。
江戸詰めだった半睡が福岡に一時帰宅することになったのは息子がもしかしたら不治の病かもしれず、上司の温情によるものでした。できるだけ早く到着するよう、船での旅を勧められたにもかかわらず、半睡は興味の湧いたところにあちこち寄り道をしながらのんびり歩いて行く旅を選びます。
というのも一日二日急いだところで結果は変わらないと思い、そしてどこかで息子の運を信じていた向きもあり、そんな想いを咀嚼しながら敢えてゆっくりゆっくり歩くのです。途中で見聞きした事物や出会った人間に深い洞察力と温かい人情味を見せながら。
できればこんな大人になりたい、と憧れます。
白石一郎氏はこれが絶筆になったんですねえ。
もうこの先は読めない、半睡老に会えないのかと思うと残念です。
☆Web拍手ご返事
私でさえ隣県の方言が聞き取れなかったりしますからね。
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