20110323

薪でお風呂を焚く時間


避難所のひとつで大工さんが工夫して屋外にお風呂を作ったというレポートをテレビで見ました。川から汲んだ水を薪で沸かしていました。

小学生の頃、実家のお風呂はまだ薪で焚いていました。
私がその主な係だったのでもちろん薪割りの手伝いもした。子どもだから全部は割れないですけどね、ちょっとは手伝いました。

焚き口で紙に火をつけて薪に移します。
そこは半地下、倉庫につながった場所で薄暗いところ。
人の気配がなくて孤独な作業でしたが、火を見ながらぼーっとしている時間は今思えば特別な時間でした。テレビを見ながらとかラジオを聞きながらとか、もちろんスマートフォンなどで情報を漁ったりなどしない、本当に自分自身と向き合うしかない時間だったんだなーと。

一時期同居していたお年頃の叔母がお風呂を焚く係になった時、その焚き口でこっそり手紙を燃やしているのを見たことがあります。もしかしたら泣いてたのかも。
こちらは小学校も高学年だったから、それがどういうことなのかだいたいの想像はつきました。
何も言わなかったけどね。

ガスさえ復旧すればお風呂はスイッチひとつで焚けてしまうという便利さです。
なんだか便利さの代わりに失ったものは大きかったような気もします。

写真はふだんのようにソファのカバーで思い切り爪を研ぐモス。
元気です。

☆Web拍手ご返事
◯そんなことないですよ〜。コメントが大きな支えになります。
◯セーネンBの部屋にあったのを勝手に使っています。
 低反発なんだけどへたるばかりでさっぱり反発しないんです。

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