20090808

「いただきます」は誰に言う


WOWOWでやっていた『いのちの食べかた』をたまたま見ました。
ナレーションもセリフも字幕も、BGMすらなく、ただ淡々と肉や魚や野菜や果物の生産の現場をレポートしているドキュメント映画です。聞こえて来るのは、見たこともない収穫のための専用の車や機器、ベルトコンベア式の機械の音と、そこで働く人たちの話し声だけ。

気が遠くなるような見渡す限りに生産されている野菜を、よく考えたな〜と思えるような農機具で収穫している様子や、人の手でひとつひとつ収穫している様子などは比較的冷静に見ていられたのですが、それが牛や豚、鳥などの動物の屠殺の現場となると、えぇっ!と身も凍るような衝撃でした。
特に大きな牛と豚の屠殺にはショックを受けました。
産ませて、育てさせて、殺して、捌く。。。すべてが機械的で、産まれてすぐぐらいの子豚にも専用の機械を使って何かしてましたね。痛そうでした。「ああ、そんな子豚に何してんの?」と声が出そうになるほど痛々しい場面でした。正確に何をしていたのかはわからないんですけどね、解説がないから。

途中、ほ乳類を食べるのはもうやめようかな、などとちょっと思いました。
でもねー 牛革のお財布とか持ってたりするし。時々モスバーガー食べた〜いなんて時もあるし。
魚はあんまり衝撃じゃないかも、という予測ははずれ、やっぱり魚もかわいそうでした。。。次第に野菜や果物にさえ申し訳ない、という気持ちになりました。

これからは有無を言わさず私の食料になってくれた生き物たちに対して、感謝を込めて「いただきます」と言いたいです。「ご馳走さま」も。
あーなんかなー 猫だっておんなじ生き物ですよね?食べないけど。。。

余談ですが、永六輔さんのラジオ番組に「給食費を払っているから、子どもにいただきますと言わせないで、と学校に申し入れた母親がいた」という投書があり、これに関して論争が起こったそうですが、一方こんな情報もありました。何が何やら。。。大人はもうちょっとちゃんとしないと、ですね。

写真はベッドにゴロゴロしている私を乗り越えてベランダに出て行くモス。
動物にはこちらがちょっと小馬鹿にされているぐらいの方がいいんだけどなあ。
食べて生きなければならないというこの矛盾。

☆Web拍手ご返事
写っているのは私がむか〜し好きで買ったものです。
当時は限られた店でしか売ってませんでしたねえ。

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